しあわせになる英語 English for Happiness

日曜更新。人生に役立つバイリンガルの学び。

「ダライ・ラマ こころの育て方」その1。幸福と喜びを混同していませんか?

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人生の真の目的は幸福を求めること。このダライ・ラマの言葉に反対する人はあまり
いないと思いますが、実は、不幸のひとつの始まりは、幸福と喜びを混同してしまう
ことにあると言います。どういうことでしょうか?ベストセラー「ダライ・ラマ 
こころの育て方 (The Art of Happiness) 」より、バイリンガルでご紹介します。

 

“Now sometimes people confuse happiness with pleasure. For example, not long ago
I was speaking to an Indian audience at Rajpur. I mentioned that the purpose of life was
happiness, so one member of the audience said that Rajneesh teaches that our happiest
moment comes during sexual activity, so through sex one can become the happiest.”

「人は時には幸福と喜びを混同するのです。例えば、それほど昔のことではないの
ですが、ラージプールでインド人の聴衆に話していた時のことです。人生の目的は
幸福になることだと話していたのですが、聴衆の一人が、インドの宗教家ラジニーシ
(1931~90)はセックスする時が一番幸福な時なので、人間はセックスを通じて最も幸福
になれると教えている、というのです」

 

“True happiness relates more to the mind and heart. Happiness that depends mainly on
physical pleasure is unstable, one day it’s there, the next day it may not be.”

「本当の幸福は精神や心と関連しています。幸福が主に肉体的な喜びに根ざしていては
不安定です。その日は幸せかもしれませんが、次の日はそうとは限りませんから」

 

私たちに束の間の喜びをもたらすが、最後には自分を不幸にしてしまうかもしれない
多くのことに、どう対処すれば良いのでしょうか?シンプルな答えは「ノーと言う
こと」。ただし、これは非常にむずかしいと言います。なぜなら、「ノー」という
選択は、何かを拒むこと、何かをあきらめること、自分を否定することにつながる
から。では、どうすればいいのでしょうか?

 

But there is a better approach: framing any decision we face by asking ourselves, “Will it
bring me happiness?” Approaching our daily decisions and choices with this question
in mind shifts the focus from what we are denying ourselves to what we are
seeking――ultimate happiness. A kind of happiness, as defined by the Dalai Lama,
that is stable and persistent

もう少し楽な方法がある。私たちが決断を下す時に、自分に対して、「私はこのことに
よって幸福になれるだろうか?」と問いただしてみることだ。この質問を心にとめて
おいて、日常生活の判断や選択に生かすと、自分が何を拒否しなければならないかと
いう見方から、自分は何を探さなければならないかという見方に変わっていけるので
ある。その目的とは至上の幸福。ダライ・ラマ法王が語ってくれた、安定した永続的な
幸福である。

 

A state of happiness that remains, despite life’s ups and downs and normal fluctuation of
mood, as part of the very matrix of our being. With this perspective, it’s easier to make
the “right decision” because we are acting to give ourselves something, not denying or
withholding something from ourselves――an attitude of moving toward rather than
moving away, an attitude of embracing life rather than rejecting it.

私たちの人生の浮き沈みや心の揺らぎに対して、このような幸福の状態は私たちという
存在の真の基盤として持続する。こうした見方によって、私たちはより容易に正しい
判断ができるようになる。なぜなら、私たちは自分自身を否定したり制止したりするの
ではなく、自分自身に何かを与えるべく行動するようになるからだ。そのような行動
は、何かから立ち去るのではなく何かに向かって行動していく姿勢である。人生を拒否
するのではなく人生を抱きしめるものなのだから。

 

 This underlying sense of moving toward happiness can have a very profound effect;
it makes us more receptive, more open, to the joy of living.

幸福へ向かって行動するという根源的な知恵は、実に深遠な効果を発揮する。そして
そのことはまた、私たちを生きることの喜びについて、より敏感になり、より心を
開かせてくれることにもなるのだ。

 

The Art of Happiness

The Art of Happiness

 

 

 

ダライ・ラマ こころの育て方

ダライ・ラマ こころの育て方

 

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