しあわせになる英語 English for Happiness

日曜更新。人生に役立つバイリンガルの学び。

ボブ・ディランの凄さを物語る英語。 “Play it fucking loud!”


No direction home ending scene

映画「ノー・ディレクション・ホーム」より

 

ミュージシャンとして初めてノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランは、
つねに既成概念にはまることを嫌う反骨の人であり、その心意気を表した
有名な言葉が、これです。1966年、ライブにおいて、今までの
アコースティック・ギターをエレキ・ギターに持ち替えて演奏しようとした
「フォークの神様」に飛んだ「Judas(裏切り者)!」という野次。これに対して
ディランは、少しもひるむことなく、バンドメンバーを鼓舞する言葉を
放ってから、ロック史上に永遠に残る名曲「Like a rolling stone」を
歌い始めたのです。

 

Play it fucking loud!

大音響で演奏してやろうぜ!

 

アーティストにとってファンというものは、ありがたいと同時に、ヘタを
すれば変革を許さない足枷にもなってしまう存在。望まれるヒット曲を
繰り返して歌い、スタイルを変えないでいれば、それなりの延命をはかる
こともできるでしょうが、「革命児」ボブ・ディランは、それを良しと
しませんでした。ディランは歌います。

 

When you ain’t got nothing, you’ve got nothing to lose

何も持たないってことは、何も失わないってことだ

“Like a rolling stone”より

 

自分が築き上げてきたキャリアにしがみつかず、新しいことに挑戦し続けた
ディランに、あらためて敬意を表したいと思います。ホント、カッコいいぜ!