しあわせになる英語 English for Happiness

日曜更新。人生に役立つバイリンガルの学び。

あなたの「内なる傷ついた子ども」。毎日5分でトラウマを癒すマインドフルネス。

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禅僧ティク・ナット・ハンによれば、多くの人々の中に、傷ついた子どもが
今も生き続けている、と言います。時としてその「内なる傷ついた子ども 
(The Wounded Child Within) 」は、意識の奥底から現れて、あなたの関心の
すべてを要求するモンスターになっているかもしれません。そんな時も、
まず「気づきの呼吸 (mindful breathing) 」を実践することが有効だというのです。

 

“Breathing in, I go back to my wounded child;

breathing out, I will take good care of my wounded child. ”

「息を吸い、自分の中の傷ついた子どものもとへ帰る。 

 息を吐き、自分の中の傷ついた子どもの世話をする」

ティク・ナット・ハン著「怒り (anger)」より

 

The wounded child in us is here in the present moment. And we can heal him or her
right now. “My dear little wounded child, I’m here for you, ready to listen to you.
Please tell me all your suffering, all your pain. I am here really listening””

傷ついた子どもは、今この瞬間にもここにいます。そして私たちは今すぐに
その子を癒すことができるのです。「私の中の傷ついた小さな子、私はあなたの
ためにここにいます。あなたの話を聴く用意ができています。あなたの苦しみ、
痛みをすべて話してください。私は耳を澄ましてここにいます」と語りかけて
ください。

 

このように、毎日5分から10分耳を傾けることができれば、癒しが起きる、
というのです。ティク・ナット・ハンは、この章を次のように締め括っています。

 

When you climb a beautiful mountain, invite your little child within to climb
with you. When you contemplate the beautiful sunset, invite him or her
to enjoy it with you.If you do that for a few week or a few months,
the wounded child in you will be healed. Mindfulness is the energy that can
help us do this.

あなたが美しい山に登るとき、その子も一緒に登るように誘ってください。
美しい夕日を眺めるとき、一緒に楽しめるように声をかけてください。これを
数週間数ヶ月続ければ、あなたの中の傷ついた子どもは癒されます。気づきは、
これを助けるエネルギーです。

 

Anger: Wisdom for Cooling the Flames

Anger: Wisdom for Cooling the Flames

 

  

怒り(心の炎の静め方)

怒り(心の炎の静め方)

 

 

Anger: Wisdom for Cooling the Flames

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「怒りの種」に水をやり過ぎない。マインドフルネスの智慧。

  

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マインドフルネスの伝道師、ティク・ナット・ハンによれば、私たちは皆、意識の
奥底に怒りの種をもっている。でも、人によって、怒りの種が、愛や思いやりなど
ほかの種に比べて大きいことがある、と言います。そのような人は、同じ言葉を
聞き、同じ状況を見ても、他の人は冷静なのに、簡単に怒ってしまう。

 

And because you have not practiced the methods for taking good care of your anger,

the seed of anger has been watered too often in the past.

これまで怒りに対処する実践をしてこなかったために、怒りの種に水をやり過ぎて
しまっていたのかもしれません。

ティク・ナット・ハン著「怒り (anger) 」より

 

実践とは、まず「気づきの呼吸 (mindful breathing) 」(意識的な呼吸と訳される
こともある)。そして、「怒り」を、泣きわめく赤ん坊を世話する母親のように、
「やさしく抱きしめる」こと。こうした、「マインドフルネス(気づき)」を
重ねていれば、

 

When we begin to cultivate the energy of mindfulness, the first insight we have is

that the main cause of our suffering, of our misery is not the other person-it is the

seed of anger in us. Then we will stop blaming the other person for causing all our

suffering. We realize she or he is only a secondary cause.

気づきのエネルギーを養い始めると最初に得られる洞察は、苦しみや悲しみの
原因は、他者ではなく、自分の中にある怒りの種だということです。すると、
自分を苦しめたと他者を責めなくなります。相手は二次的要因でしかないことに
気づくのです。

 

怒りの種に水をやり過ぎないために、日頃から、「気づきの呼吸」を行ない、
母親のように「怒りの世話」をする。誰にでもイメージしやすい実践方法では
ありませんか。事実、私自身も、この実践を続けているおかげで、無駄に怒り
の炎を燃やすことはなくなりました。もちろん、時には、「正しく怒る」ことも
必要だと思いますが、その怒りによって自分自身を破滅させてしまっては、
元も子もありません。ティク・ナット・ハンの教える、マインドフルネスの智慧。
毎日の暮らしに役立ててみては、いかがでしょうか。

 

Anger: Wisdom for Cooling the Flames

Anger: Wisdom for Cooling the Flames

 

 

怒り(心の炎の静め方)

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Anger: Wisdom for Cooling the Flames

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マインドフルネスで「怒り」を和らげる3つのステップ。

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暮らしを、人生を破壊する「怒り」に対処するには、マインドフルネス(気づき)が
とても有効だと、ノーベル平和賞候補にもなったティク・ナット・ハンは教えて
います。その第1のステップは、気づきの呼吸(mindful breathing)を行ないながら、
「怒り」に抵抗するのではなく認識すること。

 

“Breathing in, I know that anger has manifested in me. Hello, my little anger.”

And breathing out, “I will take good care of you.”

「息を吸って、自分の中に怒りが現れたのを知る。こんにちは、私のかわいい怒り」

息を吐いて言います。「私はあなたにきちんと向き合います」

ティク・ナット・ハン著「怒り(anger)」より

 

マインドフルネスの第2のステップは、「怒り」を受け入れること。抵抗する
代わりに、自分の感情にきちんと対処することが大切だと言います。それは泣き
叫ぶ赤ん坊を叱りつけたりせずに、やさしく抱きしめる母親と同じ。

 

The first few minutes of recognizing and embracing anger with tenderness

can bring results.

怒りに気づき、やさしく受け入れれば、最初の数分間だけで成果を得ることが
できます。

 

この段階で「怒り」はまだそこにありますが、あなたは赤ん坊の世話の仕方を知って
いるので、それほど苦しまなくなると言います。第3のステップは、落ち着かせ
和らげること。もうすでに、

 

The situation is no longer in chaos, with the crying baby left all alone.

The mother is there to take care of the baby and the situation is under control.

泣き叫ぶ赤ん坊が一人で放って置かれているような混沌とした状態ではありません。

赤ん坊を世話する母親がいて、事態は落ち着いています。

 

以上、NHKでも紹介された、命にもかかわるという「キラー・ストレス」に対処
するマインドフルネス(気づき)の代表的な著作からご紹介しました。原書はわかり
やすい英語で書かれており、CDも出ているので、英語学習にかなり役立つと思い
ます。オススメです。

 

Anger: Wisdom for Cooling the Flames

Anger: Wisdom for Cooling the Flames

 

 

 

怒り(心の炎の静め方)

怒り(心の炎の静め方)

 

 

 

Anger: Wisdom for Cooling the Flames

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字幕検証。映画「沈黙」で学ぶ、「祈る(pray)」の意味を問う英語。


映画『沈黙-サイレンス-』特別映像

“ I pray but I am lost. Am I just praying to silence? ”

「主よ、あなたは何故、黙ったままなのですか?」

 

現役の映像作家として、間違いなく最高の位置にいるマーティン・スコセッシが、
遠藤周作の原作に出会って映画化を熱望し、28年という歳月をかけて完成させた
話題作「沈黙-サイレンス-」に使われている英語オリジナルの台詞と、それに
つけられた日本語字幕(予告編)です。読み比べていただければわかるように、
英語と日本語では、同じ内容を言っているのに、まったく違うニュアンスに
なっています。英語の“ I pray but I am lost. ”には、信仰を持った主体としての
自分(私)が祈っているのに、神は答えてくれない、という絶望感があり、
続く” Am I just praying to silence? ” には、自分が今行なっている「祈り(prayer) 」
に対する根源的な疑いや、自分の行為が無駄ではないのか、という焦りの気持ちが
感じ取れます。これに対して日本語字幕の「主よ、あなたは何故、黙ったままなの
ですか?」には、そういった「迷える自分」は感じられず、どこか他人事のように
聞こえなくもありません。もちろん、まだ映画を観ていない人間を勧誘するための
「予告編の字幕スーパー」という制限があって、仕方がないのですが、そもそも、
日本人に対して宗教あるいは信仰(faith)というテーマを語ることは難しいことなのだ
と、あらためて感じました。英語とは、つねに” I ” を意識しながら話す言語であり、
日本語のように「私(主語)」を言わなくても成立することは、基本的にはありえま
せん。考えてみれば、日本では「無私」あるいは「無我」いう言葉が、良い意味で
使われていますが、このあたりにも、日本人のメンタリティーの特性を理解する
鍵があるのかも知れません。ま、この問題は深堀するとキリがないので、今回は
このくらいにしておきますが、最後に、字幕担当者の方の名誉のために、同じ台詞
に対して、予告編ではなく映画本編の中で、なるべくオリジナルのニュアンスを
損なわないように、つけらけれていた字幕を、参考として紹介しておきます。

 

“ I pray but I am lost. Am I just praying to silence? ”

「祈りをささげても心は迷う。私は無に祈っているのか。」

 

 

    何度観ても、圧倒されます。オススメです。

 

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個人から世界の平和へ。マインドフルネスは現実に「気づく」こと。

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ベトナム戦争の終結に多大なる貢献をして、ノーベル平和賞候補にもなった、
ティク・ナット・ハンの著作「気づきの奇跡 暮らしのなかの瞑想入門(The
Miracle of Mindfulness)からの言葉をご紹介します。

 

Meditation is not evasion; it is a serene encounter with reality.

瞑想は逃避ではなく、リアリティとの静かな邂逅なのです。

 

The Buddha once said that the problem of life and death is itself the problem
of mindfulness.

生死の問題は本質的に気づきの問題だ、とブッダは言われました。

 

In a family, if there is one person who practices mindfulness, the entire family will
be more mindful. If in one class, one student lives in mindfulness, the entire class
is influenced.

家族のなかでたったひとりでも気づける人がいれば、家族全体がもっと気づける
ようになり、クラスのなかでひとりの学生が気づきの生活をすれば、クラス全体が
影響を受けるのです。

 

In peace-serving communities, we must follow the same principle. Don’t worry
if those around you aren’t doing their best. Just worry about how to make yourself
worthy. Doing the best is the surest way to remind those around you to do their
best. But to be worthy requires the continuing practice of mindfulness.

平和運動の仲間のなかでも原理は同じです。まわりの人が最善を尽くしていなくても
心配ありません。どうしたら自分がよくなるかを考えてください。自分が最善を
尽くしていれば、まわりの人も気づいてくれるのです。ただしそのためには気づきの
練修をつづけなければなりません。

 

ティク・ナット・ハンといえば、仏教がそのオリジナルである、マインドフルネスを
欧米に普及させた禅僧としてだけでなく、「行動する仏教(Engaged Buddhism)」の
命名者であり、指導者としても有名です。まさに、ブッダの智慧を広め、「世界に
関わる(engage)」ことを生涯のミッションにしてきた人の言葉だけに、ひとつひとつ
重みが違うと思います。

最後にもうひとつ、マインドフルネス(気づき)の大切さを説く言葉をご紹介
いたします。

 

Only by practicing mindfulness will we be able to look at everyone else
with the open mind and eyes of love.

気づきだけが、まわりの人たちへのひらかれた心と愛の眼ざしをとり戻して
くれるのです。

 

 

The Miracle of Mindfulness: An Introduction to the Practice of Meditation

The Miracle of Mindfulness: An Introduction to the Practice of Meditation

 

 

 

〈気づき〉の奇跡: 暮らしのなかの瞑想入門

〈気づき〉の奇跡: 暮らしのなかの瞑想入門

  • 作者: ティク・ナット・ハン,池田久代
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2014/06/19
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The Miracle of Mindfulness: An Introduction to the Practice of Meditation

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マインドフルネス・魔法の言葉、実践その4。“True Love”は、プライドを克服する。

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4つめの魔法の言葉(マントラ)は、あなたが「この世でいちばん愛している人に
苦しめられている」と感じるときに使うマントラだと言います。そんな時、やはり、
気づきの呼吸(mindful breathing)によって体と心をひとつにして、自分から相手の
ところへ行きます。

 

Dear one, I am suffering, please help

わたしは苦しんでいます。助けてください。

 

実は、これは、実行するのが最もむずかしい。なぜなら、相手のところへ行って
「助けてほしい」などと言うのはもってのほか、プライドが許さないからです。
しかし、

 

According to the teaching of the Buddha, in true love there is no place for pride.

If you are suffering, every time you are suffering you must go to the person in

question and ask for his or her help.

ブッダの教えによれば、真の愛にプライドの居場所はありません。

苦しんでいるときはいつでも、当の相手のところへ行って助けを求めるべきです。

 

ティク・ナット・ハンは、さらに続けます。

 

Do not let pride keep you apart. If you think your love for this person is true love,

you must overcome your pride.

プライドのために、愛する人との間に壁をつくらないでください。相手への愛が

本物だと思うのなら、プライドを克服してください。

 

そして、気をつけないといけないのは、自分の今の苦しみが、たんなる思い込みか、
誤ったもののとらえ方にある場合が非常に多いということです。相手に直接確かめる
ことで、なんだ、ただの思い込みだったんだと、一挙にその苦しみが解消することが
多い。ブッダも、

We are subject to misperception in our everyday life.

Therefore we have to pay close attention to our perceptions.

わたしたちは毎日の中で誤った認知に支配されてしまう。

したがって、自分の認知がどうなのか、つぶさに見ていかなくてはならない。

 

と繰り返し説いていると言います。大切なのは、自分の体と心をひとつにし、
プライドを克服して、直接その人のところへ行き、解決策を探そうとする誠意と勇気。
愛する人との関係が困難に陥ったとき、真っ先に思い出したい魔法の言葉(マントラ)
ではないでしょうか。

 

True Love: A Practice for Awakening the Heart

True Love: A Practice for Awakening the Heart

 

 

 

ブッダ「愛」の瞑想

ブッダ「愛」の瞑想

 

 

 

True Love: A Practice for Awakening the Heart

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マインドフルネス・魔法の言葉、実践その3。“True Love”は、苦しみを分かち合う。

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3つめの魔法の言葉(マントラ)は、愛する人が苦しんでいる時に役立つものだと
言います。気づき(マインドフルネス)を持って生きていれば、今この瞬間、自分
のまわりで何が起きているかがわかる。愛する人が苦しんでいれば、容易に気づく
こともできる。そんな時には、気づきの呼吸(mindful breathing)で体と心をひとつに
集中し、愛する人のところへ行ってあげましょう、と解説されています。

 

Dear one, I know that you are suffering, that is why I am here for you.

苦しんでいるのですね。だから、わたしはあなたのために、ここにいます。

 

ここでまた、英語と日本語の違いにぶつかると思います。英語だったら、すんなりと
受け入れられる、このマントラも、状況状況に合わせることが大切な日本語では、
かなり微妙なのではないでしょうか。第一のマントラの時にも書いたように「だい
じょうぶ。そばにいるから」とか、その人との関係性の中で最適な言葉をかけて
あげることのほうが、効果的だと思うのです。大切なのは、そばにいてあげることと
声掛け。まだ、実際に何もしてあげてなくても、愛する人はほっと安らぐ、と
ティク・ナット・ハンは説いています。なぜなら、

 

Your presence is a miracle, your understanding of his or her pain is a miracle.

あなたの存在は奇跡であり、愛する人の痛みを理解することも奇跡。

 

Really try to be there, for yourself, for life, for the people you love.

あなた自身のために、人生のために、愛する人たちのために、すべてのいのちの
ために。本当に存在するようにしてください。

 

何という教え。すべての「愛」に臆病な人間を勇気づける言葉ではないでしょうか。
そして、この第三の魔法の言葉を解説する章は、このように締め括られています。

 

Your presence is so precious for this person.

In this way you will be practicing love twenty-four hours a day.

あなたの存在は、その人にとってかけがえのない、とても尊いものです。

このように一日24時間、いつでも愛を実践しつづけましょう。

 

True Love: A Practice for Awakening the Heart

True Love: A Practice for Awakening the Heart

 

 

 

ブッダ「愛」の瞑想

ブッダ「愛」の瞑想

 

 

 

True Love: A Practice for Awakening the Heart

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